冊子の作り方

取材の仕方と留意事項

インタビューなどの対人取材は、簡単なようで難しいものです。初心者の場合は緊張もすることでしょう。
以下に、取材の基本を記しましたので、ご参考にしてください。

取材前の準備

入念な事前学習
取材の前には必ず、関連するテーマについてよく勉強しておきます。自分で調べられることを調べておくのは、取材者として必須の心得です。そうすることによって、次のような利点があります。
 ①被取材者の話の内容を理解しやすくなる
 ②取材時の質問項目を想定しやすくなる
 ③取材時に心の余裕を持つことができる
 ④大事なことに時間を割くことができる
 ⑤被取材者に不快な思いをさせない
(取材者が不勉強な場合、怒り出す人もいます)

質問項目を書き出す
事前学習によってある程度の知識を得たら、質問すべき項目を考えましょう。取材相手によっては、事前に質問項目を提出しておくことも大切です。

取材時の留意事項

答えやすい質問をする
たとえば、「○○についてはどうですか?」などと漠然とした質問は、取材相手にとって答えづらいものです。相手が答えやすい質問の仕方を心掛けましょう。

理解できるまで聞く

自分が理解できないことは書けません。「わからない点は後で調べよう」というのもお薦めできません。聞いてわからないことは、調べてもわからないことが多いからです。できれば、その場で自分が理解して納得できるまで掘り下げて質問しましょう。

表情を豊かにする

表情や身振りを少しおおげさにすると、取材相手が気持ちよく話せます。特に重要な話にさしかかった時は、「目を見開く」「身を乗り出す」などのアクションが望まれます。

次の質問を考える

話を聴きながら次の質問を考えるのは意外に難しく、慣れが必要です。自信がない場合は複数人で取材し、ほかの人が話をしている間に別の質問を考えましょう。

固有名詞はしっかり確認

固有名詞や数量、それに準ずる単語は絶対に間違えて掲載してはいけません。そのため、取材中にそうした言葉が出てきたら、一字一句確認しましょう。

質問想定と違ったら

想定外の話が興味深く、掲載に値する内容であれば、想定と違ってしまっても問題ないでしょう。ただ、掲載できないような話題であれば、適当なタイミングで話題を切り替えましょう。