冊子の作り方

取材時のメモの取り方

取材中にメモを取るのは、慣れていないと難しいものです。手も頭も働かさなくてはいけないからです。また、メモを取るのに必死で、肝心の取材がないがしろになっては本末転倒です。
そこで、簡単な工夫でメモを楽に取るコツをご紹介します。

メモを取るコツ

1)略語を使う
取材中に何度も出てくる単語は、自分なりに略するとメモのスピードが速くなります。たとえば、会社は「K」、学校は「G」、日本は「J」などです。

2)記号を使う
記号を使うことも効果的です。たとえば、「〜なので」「〜の結果」「〜の後」「〜したことによって」などを「→」で表したり、「できなかった」「失敗した」「いけない」などを「×」で表したりすれば、かなり時間短縮できます。自分なりのルールを決めておくといいでしょう。

3)ひと呼吸置く
話した言葉すべてをメモするのは困難です。ですから、相手の話を聞いたら、ひと呼吸置いて要点だけをメモしましょう。相手が話し始めるとすぐにメモをとり始める人がいますが、それでは無駄な言葉もメモしてしまい、肝腎な話を書き漏らす可能性が大きくなります。

4)名詞と動詞に絞る
相手の話の中で大切な内容は、主に名詞(固有名詞や数字を含む)と動詞に詰まっています。話のスピードについていけなければ、接続詞、形容詞、副詞などはメモの優先順位を落としましょう。

5)ICレコーダーと併用する
取材において一番大切なのは相手との対話であり、メモは二の次です。ですから、「最悪の場合、メモをとらなくても大丈夫」だと心の余裕を持てるよう、ICレコーダーでも録音しておきましょう。

6)取材後に追記する
取材が終わったら、記憶が新しいうちにメモへの追加補足をすることをお勧めします。できれば取材直後がベストです。