冊子の作り方

パンフレットやホームページの原稿の作り方

原稿を書く前に

パンフレットやホームページの原稿を作成するにあたって重要なことは、事前に次の3点をしっかりと確認することです。
  ①誰に読んでもらいたいか
  ②訴えたいこと、知ってほしいことは何か
  ③読んだ結果、読者・閲覧者にどのようになってほしいか

別の言い方をすれば、「対象」「訴求点」「目的」をはっきりさせることです。至極当たり前のことですが、社内の当事者が担当する場合は書きたいこと(または、書かなければいけないと思い込んでいること)が多く、かなり難しいものです。
「対象」「訴求点」「目的」の焦点がぼけてしまわないよう、ポイントを整理して取捨選択することが大切です。

デザインを先行させない

パンフレットやリーフレットなどの場合は、デザインを外注することに気を取られ、原稿が後回しになりがちです。しかし、パンフレットなどの方向性は、デザインではなく原稿で決まります。ですから、デザインよりも先に原稿の内容を検討しましょう。なぜなら、
  デザインは「見せ方」
  原稿は「見せる内容」

だからです。「見せ方」を考える前に、「見せる内容」を検討しましょう。

原稿を書きながら考えるべきこと

原稿を書く際の留意点はさまざまありますが、特に気をつけたいことは以下の3点です。
  ①レイアウト構成をどうするか
  ②わかりやすいか
  ③対象読者がどう感じるか


①のレイアウト構成とは、デザインのことではありません。どのスペースにどの原稿を置くかの配置整理のことです。レイアウト構成を考えずに原稿を書くと、後で「このページは文字だらけ、このページはスカスカ」などの状態に陥りがちです。手書きでもいいので、構成を整理しながら原稿を書くことが大切です。

②のわかりやすさは、説得力や訴求力に直結します。商品やサービスのことを熟知している当事者が、何も知らない人に向けてわかりやすく書くのは至難の業ですが、非常に重要ですのでぜひ挑戦してみてください。
●参考ページわかりやすい文章(原稿)の書き方

③は推敲のタイミングでも構いません。岡目八目を意識して、読者の立場で客観的に原稿をチェックすることをお勧めいたします。

社内で書くのが難しい場合は

デザイン会社に外注すると、多くの場合、「原稿は社内で作成してメールします」ということになりがちです。その結果、「書く時間がない」などの理由でずるずると時間だけが経過していくこともあるでしょう。あるいは、「書いたけれど、これでいいのか不安」になるかもしれません。

そんな場合は、プロのライターに頼むのも一つの方法です。これまでにも書いたように、原稿は非常に重要なコンテンツです。ライターはその専門家ですから、社内で作成する原稿とは一味も二味も違うはずです。

外注の準備は不要

とはいえ、もしかすると、どのように頼んでいいかわからないかもしれません。でも心配ありません。相手はプロですから。何も準備していなくても、ライターが教えてくれます。さらに理想を言えば、ライター(書く専門家)よりも、編集者(制作全般の専門家)に依頼する方が、コンサルティング的なアドバイスを受けられるはずです。
いい編集者に出会えば、
「こちらが細かく指示しなくても、そこまで考えてくれるんだ」
「あんないい加減な感じの頼み方でも素晴らしい仕上がりになった」

などと感じられるではないでしょうか。